Item type |
学内発行雑誌 / Departmental Bulletin Paper(1) |
公開日 |
2021-04-20 |
タイトル |
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タイトル |
舌縁に発生した神経鞘腫の1例—術前後の舌運動訓練が奏功した1例— |
言語 |
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言語 |
jpn |
資源タイプ |
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資源タイプ |
departmental bulletin paper |
著者 |
葭葉, 清香
守谷, 崇
鈴木, 麻衣子
八十, 篤聡
武井, 良子
高橋, 浩二
鎌谷, 宇明
代田, 達夫
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書誌情報 |
昭和学士会雑誌
巻 80,
号 5,
p. 422-429,
発行日 2020-12
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抄録 |
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内容記述タイプ |
Abstract |
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内容記述 |
神経鞘腫はSchwann細胞に由来する良性腫瘍で,脳脊髄本幹から末梢神経に至るまで,神経鞘を有する有髄神経分布領域に広く発生する.口腔領域では舌に発生することが多いが,長径が30mm以上を超える報告は少ない.今回われわれは舌縁に発生した比較的大きな神経鞘腫の1例を経験したのでその概要を報告する.患者は48歳の男性で,幼少期より右側舌縁に腫瘤を自覚していたが,症状がなかったため放置していた.治療のため受診した歯科診療所にて,右側舌縁の腫瘤を指摘され,当科を2015年7月に受診した.初診時,右側舌縁に表面粘膜は正常な45×38mm大で弾性硬の腫瘤を認めた.造影MR所見では右側舌縁に,T1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号を示す内部不均一な腫瘤を認め,右側舌良性腫瘍と診断した.手術後の舌運動障害を考慮し,術前に舌運動および構音機能の評価を行い,舌運動訓練を開始した.2015年10月に全身麻酔下にて右側舌腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的に,腫瘍細胞の大半は核の柵状配列を示す紡錘形細胞で,細胞が束状に配列するVerocay bodyの形成と細胞分布がまだらで,基質が浮腫状を呈した領域を認めたため,Antoni A,B型の神経鞘腫と診断した.術前後に舌運動訓練を併用することで,舌運動および構音機能ともに術前の機能が維持された. |
DOI |
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関連識別子 |
10.14930/jshowaunivsoc.80.422 |
出版者 |
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出版者 |
昭和大学学士会 |
ISSN |
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収録物識別子 |
2188-529X |
著者版フラグ |
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出版タイプ |
VoR |