@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000954, author = {大多和, 威行 and 佐藤, 啓造 and 藤城, 雅也 and 入戸野, 晋 and 加藤, 晶人 and ラ ラ, ティ and 佐藤, 恵美子 and 李 暁鵬, (中内暁博) and 熊澤, 武志 and 勝又, 義直}, issue = {3}, journal = {昭和医学会雑誌}, month = {2010-06, 2019-07-26}, note = {当教室ではヒトと類人猿で肝臓の尿酸酸化酵素(UOX)を欠損しており、尿中に高濃度の尿酸(UA)を排泄することを利用したヒト尿斑証明法を開発してきた。その過程でフサオマキザルをはじめとする新世界ザルの中に高濃度のUAを排泄する個体が存在することを見い出している。本研究ではフサオマキザルをはじめとする新世界ザル5種、46頭の血漿を入手し、血漿中UAとUOXによるUAの代謝物アラントイン(Alla)を同時に測定し、ヒトや類人猿、旧世界ザル、原猿類、ラット、モルモットの血漿中UA値、Alla値およびAlla/UA比を比較することにより霊長類のプリン代謝について検討した。同時に、9種、16頭のサルの尿斑を新たに入手し、尿斑抽出液中のUA、UN値を測定し、以前の報告と合わせ、UA/UN比を比較することによりプリン代謝考察の補足資料とした。サルの血漿および尿斑は京都大学霊長類研究所の共同利用研究で入手した。肝UOXを欠損しているヒトと類人猿ではAlla/UA比が低値を示し、ヒト16例はすべて0.1以下、チンパンジー、オランウータン、アジルテナガザル合わせて6例の類人猿はすべて0.14以下を示した。一方、旧世界ザル5種、27例で同比は0.7~2.0に、原猿類2種、5例およびラット、モルモット各5例は同比が1.2~3.0に分布した。他方、新世界ザルではコモンリスザル5例が0.9~1.8を示したが、ヨザル13例が0.15~1.7、ワタボウシタマリン9例が0.2~1.3、コモンマーモセット8例が0.2~1.0に幅広く分布し、後3者は一部の個体がヒトや類人猿に近い値を示した。とりわけ、フサオマキザル11例は0.05~0.15というヒトや類人猿とほぼ同じ比を示した。尿斑抽出液のUA/UN比でみれば、フサオマキザル全例とヨザル、ワタボウシタマリン、コモンマーモセットの一部は類人猿と同レベルにあり、血漿中Alla/UA比とよく一致し、後3者はUA/UN比が比較的幅広く分布していた。以上の結果からフサオマキザルはヒトや類人猿と同様に肝UOXを欠損しており、ヨザル、ワタボウシタマリン、コモンマーモセットにも肝UOXを欠損する個体がある可能性が示唆された。今後、京都大学霊長類研究所で実験殺が行われた場合、フサオマキザルなどの肝組織のUOX活性を測定したいと考えている。(著者抄録)}, pages = {263--271}, title = {血漿中アラントイン/尿酸比からみた霊長類のプリン代謝に関する研究}, volume = {70}, year = {} }