@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000903, author = {久保, 哲也 and 石川, 慎太郎 and 藤原, 博士 and 三村, 直巳 and 砂川, 正隆 and 佐藤, 孝雄 and 久光, 正}, issue = {2}, journal = {昭和医学会雑誌}, month = {2011-04, 2019-07-26}, note = {生体における血液流動性の低下は、心臓血管系疾患の重要な誘因の1つである。環境の変化に対して、自律神経系や内分泌系を通じて、末梢血管抵抗や心機能を変動させて、循環系は調節される。また生体へのさまざまな刺激は血小板凝集能、白血球粘着性、赤血球変形能などの性質を変化させる。例えば、生体へのストレス負荷は血小板凝集能を高め、血液流動性を低下させる。運動をおこなう際には、心臓血管系が活性化されることは周知であるが、血液流動性の変動に関する報告は散見に乏しい。そこで今回、強度の違う走運動の負荷が血液流動性に与える影響について検討した。約150gのウィスター系雄ラットを用いた。走運動は、ラット用トレッドミルを用い、約75分間、5~10m/分の低速(低強度)群と5~25m/分の高速(高強度)群の負荷を与えた。また対照群は実験群と同時間、餌と水の摂取を制限した状態で静置した。運動直後、ペントバルビタール麻酔下で開腹し、下大静脈より採血した。血液サンプルは、ヘパリンナトリウム、EDTA-2K、クエン酸ナトリウムで凝固を阻止し、各検査に用いた。血液流動性の検査には、Micro Channel Array Flow Analyzer(MC-FAN)を、血小板のADPに対する反応性の検査には、血小板凝集能測定装置(PA-20)を用いた。また血漿中の血糖値、コルチコステロンおよび乳酸値を測定した。ストレスの指標となるコルチコステロンは、対照群に比べ、高速群は有意に増加(p<0.05)し、低速群では有意な差は認められなかった。MC-FANにおける血液通過時間は、高速群では対照群に比べ有意な増加(P<0.05)を示し、流動性の低下がみられた。血小板凝集能についても高速群では凝集の指標となる大きな凝集塊形成が増加(P<0.05)し、凝集能が亢進した。また、低速群では、高速群とほぼ同量の水分喪失が生じたにもかかわらず、血液流動性および血小板凝集能には、対照群との間に有意な差は認められなかった。これらのことから強い強度の運動では、血小板凝集能を亢進することで血液流動性を悪化させる可能性が示された。健康分野やリハビリテーション分野に用いられている運動指導プログラム作成に寄与することが期待される。(著者抄録)}, pages = {167--174}, title = {ラットに対する強度の異なる運動が血液流動性に及ぼす影響}, volume = {71}, year = {} }