@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000802, author = {岡田, 保}, issue = {3}, journal = {昭和医学会雑誌}, month = {2012-06, 2019-07-26}, note = {術前肺機能検査は手術予定患者の評価において有用だが、測定時には被検者による最大呼出努力が必要であり、最大呼出が行われないと、誤った評価を受ける可能性がある。一方、インパルスオシレーションシステム(IOS)は安静呼吸時に施行できるため術前肺機能検査に向いているが、従来の検査値との相関性は明らかでない。この点を明らかにするため、20歳より89歳までの術前患者620症例において、IOSにより得たR5、R20、R5-R20、X5、Z5などと従来の肺機能検査値(肺活量、1秒量、V25、クロージングボリューム)との相関性をピアソンの積率相関係数により解析し、得られたR2値により比較した。IOSの5パラメータとスパイロメトリーの4パラメータ、フローボリュウー曲線の5パラメータ、さらに単一呼吸N2洗い出し法の4パラメータの合計13パラメータとの間(65組み合わせ)で得た1次式において、45組と比較的多くの組み合わせで推計学的に有意な相関関係が認められた。この結果から推測すると、IOSと従来の肺機能検査との相関性は強いと思われるが、相関性を示唆するR2値は最高でも0.267であり、高いとは言い難い。しかも、R2値が0.2以上を示した組み合わせはわずかに3組だけであり、0.15≦R2<0.20が10組、さらに0.10≦R2<0.15が10組であった。結局、有意差が見られた45組においてR2値が0.1に届かない組み合わせは22組と、ほぼ半数を占めていた。IOSの5パラメータで比べると、R2値が0.10以上であった組み合わせ数は、Z5で最高の7組認めたが、R20では一つもなく、残りのR5、R5-R20、X5では何れも5組あった。IOSの各パラメータと従来の検査法のパラメータとの間には相関性が見られるものの、IOSにより検査を代用する程の高い相関性はなかった。(著者抄録)}, pages = {359--365}, title = {術前肺機能検査におけるimpulse oscillation法の評価 従来の検査法との相関性}, volume = {72}, year = {} }