@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000801, author = {苅部, 智恵子 and 佐藤, 啓造 and 丸茂, 瑠佳 and 丸茂, 明美 and 藤城, 雅也 and 若林, 紋 and 入戸野, 晋 and 米山, 裕子 and 岡部, 万喜 and 黒瀬, 直樹 and 島田, 直樹}, issue = {3}, journal = {昭和医学会雑誌}, month = {2012-06, 2019-07-26}, note = {安楽死・尊厳死について国民の意識がどうなっているか調査した報告は少なく、特に大学生の意識を報告した論文はほとんど見当たらない。少数ある報告も限界的医療全般について調査したものであり、安楽死について賛成か否かを表面的に調査したに留まっている。本研究では同じ生物学を中心に学んでいるが将来、安楽死・尊厳死に関わる可能性のある医学生と特にその予定はない理系学生を対象として同じ内容のアンケート調査を行った。アンケートでは家族に対する安楽死・尊厳死、自分に対する安楽死・尊厳死、安楽死・尊厳死の賛成もしくは反対理由、安楽死と尊厳死の法制化、自分が医師であるとすれば、安楽死・尊厳死について、どう対応するかなど共著者間で十分、協議をしたうえで、新しい調査票を作成し、これを用いた。医学生は安楽死・尊厳死について、ひと通りの理解をしているはずの99名から無記名のアンケートを回収した(回収率:87.6%)。理系学生は医学生のほぼ同年輩の生物学系の博士前期課程学生に対し、第二著者が安楽死・尊厳死について、ひと通り説明した後、69名から無記名で回収した(回収率:71.9%)。前記5つの課題について学部間、性別間の意識差について統計ソフトIBM SPSS Statistics 19を用いてクロス集計、カイ二乗検定を行い、P<0.05を有意差ありとした。その結果、家族の安楽死については学部間で有意差があり、医学生は理系学生より依頼する学生の比率が低く、依頼しない学生の比率が高いことが示唆された。医学生、理系学生ともに家族の安楽死希望理由で「本人の意思を尊重したい」が過半数を越え、自己決定権重視の一端を示していた。尊厳死では両学部生とも希望しない学生より希望する学生が多く、特に理系学生で希望する比率が高かった。性別では自分の尊厳死を希望する比率で有意差があり、女性の方が多かった。家族の尊厳死でも希望する比率は女性の方が多かった。家族の尊厳死、自分の尊厳死を家族の安楽死、自分の安楽死と比較したところ、安楽死より尊厳死を希望する学生が両学部生とも多かった。家族の尊厳死希望理由で医学生、理系学生ともに「本人の意思を尊重したい」が60%以上を占めた。安楽死・尊厳死について法制化を望むか否かを調べると、学部間では有意差があり、医学生は大多数が安楽死・尊厳死の法制化を望んでいるのに、理系学生は両方とも法制化を望まない学生も26%を示した。性別間では女性で尊厳死だけ法制化を望む人が31%を占めた。自分が医師の立場になった場合、安楽死・尊厳死を実施するか否かを調べると、学部間で有意差があり、要件を満たせば積極的安楽死を実施するとしたのが理系学生で41%を示したのに対し、医学生では16%に留まった。性別間では積極的安楽死を実施するのは男性が10%上回ったのに対し、尊厳死を選択するのは女性が10%上回った。以上の結果から医学生は理系学生に比べ、安楽死・尊厳死の実施に慎重であり、両方とも法令のもとに実施を希望していることが明らかとなった。(著者抄録)}, pages = {349--358}, title = {終末期医療における自己決定権と生活の質について 安楽死・尊厳死に関する医学生・理系学生の意識差をもとに}, volume = {72}, year = {} }