@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000798, author = {中里, 武彦 and 深貝, 隆志 and 小川, 祐 and 菅原, 基子 and 麻生, 太行 and 小川, 良雄}, issue = {3}, journal = {昭和医学会雑誌}, month = {2012-06, 2019-07-26}, note = {前立腺癌と血清テストステロン濃度には関連があることが知られている。その一つが前立腺癌細胞に対する直接的な影響であり、その悪性度、進行度、PSA濃度との関連性が問題となっている。また、もう一つの関連としてBMI、骨密度など個体の身体的背景因子への作用がある。今回これらの関係を明らかにする目的で血清総テストステロン値(T)、さらにより生物学的な活性が高いと言われるフリーテストステロン値(free T)を測定し前立腺癌の臨床的、身体的背景因子との関係性を検討した。未治療前立腺癌患者62名(平均75.7±6.7歳)を対象とし、T、free T濃度と前立腺癌のGleason score(GS)、臨床病期、PSA濃度を比較。さらに身体的因子としてBody Mass Index(BMI)、骨吸収マーカーである血清I型コラーゲンN末端架橋ペプチド(NTX)と骨形成マーカーである血清骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)、骨密度(BMD)との関連性の検討を行った。この検討の結果、有意な相関としてPSA値が高値であるほどTが低値である傾向が見られた。またBMIが高い患者の方がT、free T濃度が低い傾向がみられた。一方T、free T濃度とGS、臨床病期、BMD、NTX、BAPとの間に有意な関係は見られなかった。これらの結果より低T値環境で成長した癌はPSA濃度が高く、進行速度が速いなど悪性所見が強い可能性が考えられた。さらに低T値の患者はBMIが高く、心血管障害を誘発する可能性があるホルモン療法において有効性、副作用の面で不利になる可能性が示唆され、今後さらなる検討の必要があると思われた。またT値とfree T値の解析結果に乖離がみられることがあり、今後の検討ではそれぞれの意義が明確になるまではT値と同様にfree T値も測定する必要があると思われた。(著者抄録)}, pages = {326--335}, title = {前立腺癌患者における血清テストステロン値と臨床的ならびに身体的背景因子との関連に関する検討}, volume = {72}, year = {} }