@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000079, author = {江川, 峻哉 and 北嶋, 達也 and 倉澤, 侑也 and 斉藤, 芳郎 and 鴨志田, 慎之介 and 中村, 泰介 and 櫛橋, 幸民 and 池田, 賢一郎 and 勝田, 秀行 and 小林, 一女 and 嶋根, 俊和}, issue = {5}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2017-10, 2019-07-26}, note = {喉頭に発生する悪性腫瘍は大部分が扁平上皮癌であり,他の組織型の悪性腫瘍が発生することは稀である.喉頭に発生する非扁平上皮癌症例は0.8~5%程度であり,さらに腺癌系の喉頭癌は0.7%程度と報告されている.腺扁平上皮癌は,同一腫瘍組織内に腺管構造を有する腺癌と角化傾向や細胞間橋を有する扁平上皮癌の両方の癌組織が混在する悪性腫瘍である.肺,食道,胃,子宮,大腸にも発生するが,どの部位においても非常に稀な悪性腫瘍とされている.今回われわれは,喉頭に発生した腺扁平上皮癌(T3N2cM0)の症例に対して喉頭全摘出術,両側頸部郭清術,術後化学放射線療法を施行して良好な結果を得たので,文献的考察を踏まえて報告する.症例は嗄声を主訴に受診した57歳の男性.喉頭ファイバーで喉頭を観察すると声帯運動は正常であったが,喉頭蓋の喉頭面から前連合,両側声帯,声門下に至る腫瘍を認めた.頸部造影CTでは喉頭蓋の喉頭面から両側の声帯に造影効果を認め,両側の傍声帯間隙への進展が認められる腫瘍を認めた.両側の上~下内深頸リンパ節転移が多発し,両側の内頸静脈の狭窄,両側の胸鎖乳突筋への浸潤が認められた.肺野には異常所見を認めなかった.生検した喉頭の病理組織学的検査所見では,組織に腺管構造を認め腺癌との結果であり,頸部リンパ節に対する穿刺吸引細胞診の結果は,核クロマチンが増加し,N/C比の増大した悪性細胞を認めclassⅤ,腺癌との診断であった.腺扁平上皮癌(cT3N2cM0)の診断で喉頭全摘出術,両側頸部郭清術を行った.摘出検体の病理組織学的検査所見は核クロマチンが増加し,N/C比の増大した腺管構造を持つ細胞と扁平上皮の混合した悪性細胞を認め,喉頭癌(腺扁平上皮癌)pT3N2cM0と診断した.術後治療として化学放射線同時併用療法(CCRT)を行った(放射線は頸部に対し60Gy(2Gy/day),化学療法はドセタキセル60mg/m2をday1,day28に投与).現在,経過観察期間は短いものの腫瘍の再発,転移は認めていない.}, pages = {559--564}, title = {喉頭に発生した腺扁平上皮癌の1例}, volume = {77}, year = {} }