@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000446, author = {米山, 早苗 and 砂川, 正隆 and 本田, 豊 and 池本, 英志 and 須賀, 大樹 and 岩本, 泰斗 and 石川, 慎太郎 and 中西, 孝子 and 久光, 正 and 岡田, まゆみ}, issue = {2}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2013-04, 2019-07-26}, note = {クロモグラニンA(CgA)は主に副腎髄質クロム親和性細胞、交感神経終末の分泌顆粒中に存在し、カテコールアミンの貯蔵や分泌に関与する糖タンパクであることから、視床下部-交感神経系の反応を反映すると考えられている。コルチゾールと比べると、精神的ストレスに対して鋭敏にかつ特異的に唾液中への分泌が高まることから、近年、唾液CgAが精神的ストレスマーカーとして用いられている。しかし、どのようなストレス条件下で分泌が促進されるのかについては充分明らかにされていない。そこで本研究では、疼痛発現とCgA分泌との関係について検討することを目的とした。急性炎症性疼痛モデルラットならび慢性炎症性疼痛モデルラットを作製し、疼痛ストレス下における唾液CgAの分泌動態を調べた。急性実験では、ラットの右側後肢足底に4%ホルマリン溶液50μlを皮下注射し、1時間後に唾液と血液を採取した。慢性実験では、同部位にComplete Freund's adjuvant 100μlを皮下注射し、1週間後に唾液と血液を採取した。その後、血漿コルチコステロンと唾液CgA、唾液α-アミラーゼの濃度を測定した。血漿コルチコステロンは急性痛・慢性痛ともに有意に増加した。唾液α-アミラーゼは急性痛では有意に増加し、慢性痛でも増加傾向を示した。しかし、唾液CgAは急性痛では変化せず、慢性痛では有意な増加がみられた。過去の報告では、CgAは精神的ストレスに特異的に反応し、身体的ストレスによる影響は受けにくいとされている。疼痛は身体的にも精神的にもストレスをもたらしうるが、慢性痛に比べ急性痛は危険信号としての意味合いが大きく、精神的ストレスよりも身体的ストレスの要素が大きいため、急性痛では唾液CgAは増加しなかったと考えられる。近年、CgAが精神的ストレスマーカーとして応用されているが、正確に利用するためにも、様々なストレス条件下での分泌動態の検討が必要である。(著者抄録)}, pages = {85--90}, title = {急性および慢性痛発現時のストレスマーカーとしての唾液クロモグラニンAの分泌動態}, volume = {73}, year = {} }