@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000445, author = {松原, 英司 and 矢持, 淑子 and 塩沢, 英輔 and 佐々木, 陽介 and 太田, 秀一 and 瀧本, 雅文 and 深貝, 隆志 and 小川, 良雄 and 井上, 克己 and 島田, 誠}, issue = {2}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2013-04, 2019-07-26}, note = {細胞内増殖シグナル伝達の経路にPTEN/PI3K/Akt(Phosphate and Tensin Homolog deleted on Chromosome 10/Phosphoinositide 3-kinase/Akt)経路があり、同経路は癌の発現・進行に重要な役割を担っているとされている。PTENは同経路を抑制する癌抑制因子である。今回われわれはPTENの発現がアンドロゲン除去療法(ADT:Androgen Deprivation Therapy)を施行されたStage IV前立腺癌の予後に与える影響を検討した。症例は米国ハワイ州のThe Queen's Medical Center cancer tumor registry databaseより、1992年から2006年の間に前立腺癌組織標本が採取され、ADTが施行されたStage IV前立腺癌192例を抽出した。さらに組織が入手可能かつ評価可能であった85歳以下で抗癌化学療法が施行されていない133例を抽出した。133例中治療前PSA(Prostate Specific Antigen)値が得られたのは108例であった。免疫組織化学的に標本をPTENで染色して0、1+、2+、3+の4段階で評価した。全生存率と年齢・治療前PSA値・Gleason scoreとの関係や、PTENの発現と全生存率との関係を統計学的手法を用い解析した。年齢・治療前PSA値・生存期間の中央値はそれぞれ71.2歳、53.4ng/ml、80.4ヵ月であった。Gleason scoreの分布は7以下が25%、8以上が75%を占めていた。PTEN0、1+、2+、3+の割合はそれぞれ45%、8%、5%、42%であった。Stage IV前立腺癌全症例において、年齢・治療前PSA値・Gleason scoreそれぞれと全生存率の間に相関があったが、PTENの発現と全生存率の間に相関はなかった。Stage IV前立腺癌133例をJewett Staging SystemのStage C、D1、D2の3つのサブグループに分けて解析したところ、Stage D2群においてPTENの発現と生存率の間に相関がみられ、Gleason scoreとPTENの発現は多変量解析でそれぞれ生存率との間に相関がみられた。PTENの強い発現は、Stage D2前立腺癌の予後因子である可能性が示唆された。Gleason scoreとPTENの発現はそれぞれ独立した予後因子である可能性も示唆された。(著者抄録)}, pages = {76--84}, title = {PTEN(Phosphatase and Tensin Homolog deleted on Chromosome 10)の発現がアンドロゲン除去療法を施行したStage IV前立腺癌の予後に及ぼす影響}, volume = {73}, year = {} }