@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000444, author = {三邉, 武彦 and 戸嶋, 洋和 and 龍, 家圭 and 小林, 義人 and 近藤, 泰之 and 小口, 勝司 and 西村, 有希 and 内田, 直樹 and 岩瀬, 万里子 and 張本, 敏江 and 川上, 桃子 and 小林, 真一}, issue = {2}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2013-04, 2019-07-26}, note = {漢方薬は日常診療で使用される頻度が増えており、西洋薬との併用も多い。しかし、漢方薬と西洋薬の薬物相互作用に関する情報は少ない。これまでわれわれは、上部消化管疾患に対して汎用されている安中散の薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)3Aを介する相互作用を検討してきた。その結果、安中散をラットに1週間反復投与することにより、CYP3Aの指標薬物であるミダゾラム(MDZ)の経口投与後の血中濃度が上昇し、これは安中散に含まれる成分の代謝物が小腸CYP3Aを阻害した結果、生じることを示唆した。さらに臨床試験においても、安中散1日3回6日間の反復投与によりMDZの血中薬物濃度下面積(AUC)が有意に増加することを明らかにした。一方、安中散は一般用医薬品としても市販されており、短期使用も多いと考えられる。そこで本研究では、短期服用による安中散のCYP3A4を介する薬物相互作用を明らかにすることを目的として臨床試験を実施した。被験者として日本人健康成人男性12名をgroup Aとgroup B、各6名に分け、open-label、fixed-sequence、2-period studyで検討した。CYP3A4の指標薬物としてMDZを用い、第1期は安中散非内服時のMDZ薬物動態を評価する対照試験とし、第2期は安中散3回内服2時間後(group A)または16時間後(group B)にMDZの薬物動態を評価した。MDZを経口投与後、経時的に採血し血清中濃度をHPLCにより測定し、薬物動態学的パラメータを算出した。また、MDZの鎮静効果はVAS(Visual analoguge scale)を用いて評価した。その結果、group Bでは短期安中散投与後、MDZのAUCは投与前に比べ有意に減少したが、その差は約13%であった。Group Aにおいても短期安中散投与によるMDZの薬物動態に著明な変化は認められなかった。さらに両groupにおいて安中散投与前後でVASスコア値に有意な差は認められなかった。以上の結果、安中散は、短期投与(3回)の2または16時間後にMDZを投与した場合には、その薬物動態および薬効に著明な影響を与えず、臨床的にもCYP3A4を介する薬物相互作用を引き起こす可能性は低いことが示唆された。(著者抄録)}, pages = {67--75}, title = {安中散短期投与のミダゾラム代謝に及ぼす影響}, volume = {73}, year = {} }