@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000429, author = {田中, 典子 and 田中, 雅輝 and 桑迫, 勇登}, issue = {4}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2013-08, 2019-07-26}, note = {レミフェンタニルは強力な鎮痛作用をもつ長短時間作用性の麻薬性鎮痛薬である。今回われわれは婦人科開腹手術においてレミフェンタニル通常量(0.25μg/kg/min:0.25γ群)または高用量(1μg/kg/min:1γ群)を用いて全身麻酔管理を行い、術中の血中ストレス反応の推移および術後のQOLについて検討を行った。2012年7月から2013年3月の期間に昭和大学藤が丘病院にて硬膜外併用全身麻酔により管理を行った婦人科開腹手術症例24例を対象とした。書面による同意を得た後に患者を無作為に0.25γ群、1γ群に振り分けた。プロポフォール、ロクロニウムにて麻酔を導入し、空気、酸素、セボフルランおよびレミフェンタニル0.25μg/kg/minまたは1μg/kg/minにて麻酔を維持した。術後鎮痛には0.25%レボブピバカインの硬膜外持続注入を施行した。麻酔導入後、手術開始10分後、手術開始30分後、閉創開始時に血液を採取し、カテコラミン、コルチゾール、ACTH、血糖、インスリンの値を測定し、手術終了時には輸液量、尿量を測定した。また術後のQOLについても調査を行い、それぞれの項目について比較検討を行った。術中のカテコラミン、ACTH、コルチゾール、血糖、インスリンはすべて1γ群において低値を示す傾向を示した。特にノルアドレナリンとドーパミンは術中を通して有意に上昇量が少なく、ノルアドレナリンは手術開始10分後、手術開始30分後、閉創開始時における上昇量が0.25γ群においてそれぞれ181.6±117.4pg/ml、267.3±129.4pg/ml、190.9±114.4pg/mlだったのに対し、1γ群では37.3±73.4pg/ml、124.5±108.4pg/ml、86.1±69.6pg/mlであり全ての時期において有意差を認めた(n=12、p<0.05)。ドーパミンは手術開始10分後、手術開始30分後、閉創開始時における上昇量が0.25γ群においてそれぞれ6.3±5.5pg/ml、25.2±10.5pg/ml、17.9±9.0pg/mlだったのに対し、1γ群では1.1±4.5pg/ml、13.3±9.0pg/ml、9.8±7.4pg/mlであり全ての時期において有意差を認めた。術中の尿量は0.25γ群において111±55ml、1γ群において216±156mlであり1γ群で有意に多かった。術後QOLに関しては両群間に差がなかった。婦人科開腹手術では、レミフェンタニルを高用量にて投与することにより、手術侵襲によるストレス反応をより抑制できることが示唆された。(著者抄録)}, pages = {389--396}, title = {婦人科開腹手術における、高用量レミフェンタニル投与の手術侵襲ストレス抑制作用、術後QOLに与える影響}, volume = {73}, year = {} }