@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000428, author = {清水, 勇人 and 髙塩, 理 and 岡島, 由佳 and 秋田, 亮 and 野口, 賢吾 and 梅村, 絵里 and 長谷川, 澄 and 尾鷲, 登志美 and 加藤, 進昌 and 岩波, 明}, issue = {4}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2013-08, 2019-07-26}, note = {今回われわれは、DSM-IV-TRによって診断したうつ病性障害は、うつ病相期間により病態が異なるという仮説について検証する。2010年2月15日から同年3月31日の期間に昭和大学病院附属東病院精神神経科外来に2年以上の継続受診歴がある、うつ病性障害患者463名を対象とし、後方視的に診療録調査を行った。また、慢性うつ病をCassanoらに準拠し、「うつ病相が2年以上間断なく継続しているもの」と定義し、慢性うつ病群90名と非慢性うつ病群373名に分け、統計学的に比較検討した。対象の調査時年齢を20~59歳と60歳以上の2群に分けた場合、ほぼ同数であった。女性は全体のおよそ6割であり、平均発症は40代後半であった。発症から受診までの期間は、平均して半年程度であり、うつ病相回数は、1回の者が6割程度を占めていた。非就労期間の平均は、およそ1年半程度であり、長期に就労できていない者も存在した。うつ病性障害患者のうち、慢性うつ病群は90例、非慢性うつ病群は373例であった。両群をt検定またはχ2検定で比較した結果、慢性うつ病群では有意に、調査時年齢は低いこと、発症年齢は早いこと、発症から受診までの期間は長いこと、うつ病相回数は少ないこと、中退者が多いこと、非就労期間が長いこと、アルコール依存症の併存率が高いことが分かった。薬物療法については、慢性うつ病群では、三環系・四環系抗うつ薬、その他の抗うつ薬、増強療法としての気分安定薬や抗精神病薬の使用経験がある者の割合は有意に高かった。次に、ロジスティック回帰モデルを用いた多変量解析を行った結果、発症年齢、発症から受診までの期間、うつ病相回数、非就労期間において有意差が認められた。薬物療法では、その他の抗うつ薬の使用経験がある者においてのみ有意差が認められた。うつ病性障害は、うつ病相期間により病態が異なることが示唆された。(著者抄録)}, pages = {382--388}, title = {うつ病性障害における、うつ病相期間の相違により分類した疾病群の病態の相違 慢性うつ病の定義と関連して}, volume = {73}, year = {} }