@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000427, author = {長村, 蔵人 and 北見, 由季 and 末木, 博彦 and 中田, 土起丈 and 保坂, 浩臣}, issue = {4}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2013-08, 2019-07-26}, note = {1990年4月より2010年3月までの20年間に昭和大学病院附属東病院皮膚科を受診し、外用薬による接触皮膚炎が疑われパッチテストを施行された316名(男101名、女215名、平均年齢50.1歳、SD21.8歳)を対象とした。対象者の疾患は湿疹・皮膚炎群が277名(87.7%)で、そのうち242名(76.6%)は接触皮膚炎であった。パッチテストは被疑薬剤を軟膏、クリーム基剤はFin Chamberを、液体基剤はパッチテストテスター「トリイ」を用いて健常皮膚に貼付し、48時間後に除去した。光接触皮膚炎が疑われた3名に対しては、2系列の貼付を行い、一方を24時間後に除去、1/2 MED(minimum erythema dose)のUVAを照射した。判定は72時間後にICDRG(International Contact Dermatitis Research Group)基準に基づいて施行し、+~+++(光パッチテストはPh+~Ph+++)を陽性とした。貼付した薬剤の内訳はステロイド外用薬97名、点眼薬85名、抗菌剤63名、非ステロイド系消炎剤49名等で平均貼付数は2.94であった。陽性反応は316名中107名(33.9%)に認められ、非ステロイド系消炎剤のブフェキサマク15例、消毒薬のポピドンヨード13例の順に多かった。今回の検討からブフェキサマクに限らず、NSAIDs外用薬はriskの大きい薬剤群と考えられた。ポピドンヨードによる接触皮膚炎は減少傾向が認められた反面、止痒剤による接触皮膚炎は増加しており、接触皮膚炎を生じる薬剤にも変遷がみられた。原因物質は必ずしも主成分ではなく、塩化ベンザルコニウムなどの基剤による接触皮膚炎も認められ、原因薬剤のみならず原因物質の同定が望ましいと考えられた。硫酸フラジオマイシンに対する感作者の増加には、含有されている薬剤の眼瞼への汎用が影響している可能性が高かった。したがって、外用薬の使用に際しては感作性と使用部位を考慮して選択する必要があると考えた。他方、酢酸トコフェロール(Vit.E)、防腐剤であるパラベンなど、接触皮膚炎を生じる頻度が稀な化学物質で生じた例も認められており、あらゆる物質が接触皮膚炎を生じる可能性を念頭に置いて外用薬を用いる必要があると考えた。(著者抄録)}, pages = {375--381}, title = {昭和大学皮膚科において1990~2010年に施行された外用薬のパッチテスト結果の解析}, volume = {73}, year = {} }