@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003992, author = {正木, 啓子 and 小倉, 浩 and 須長, 史生 and 倉田, 知光 and 堀川, 浩之}, issue = {6}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2022-03, 2022-04-04}, note = {筆者らは2016年度〜2020年度の5か年にわたる「インターネットを活用したセクシュアル・マイノリティに関する学生の意識調査」を企画しており,本稿はその4年目(2019年)の実施内容に関する結果報告となる.本研究の目的は18歳〜20代前半の男女の,性的マイノリティに対する意識や態度を明らかにすることである.調査対象は2016年度から2018年度までと同様に,首都圏の医療系A大学一年生とした.今回の調査では在籍学生数576名に対して,522名(男子155名,女子364名,その他3名)からの回答が得られ,回収率は90.6%で あった.プライバシーの確保と回収率の向上のために,前3回の調査と同様インターネットを活用し,スマートフォンを用いたアンケートに回答する方法で調査を実施した.アンケートの集計結果より,以下の知見が得られた.(a)回答者のホモフォビア的な回答傾向は明確に減少傾向にある.(b)性的マイノリティに対する正確な知識の修得欲求が増加し続けている.(c)典型的なジェンダー規範に対して同意しない学生が増え続けている.そして(d)性的マイノリティに対する共感的な理解や態度は継続的に増加している.とりわけ,性的マイノリティに関する正確な知識を取得したいと望む積極的な意識を有する学生が2019年度の調査では84%と多数派を占めていることは注目に値する.これらより,大学に入学してくる新入生の性的マイノリティに対する意識は年々平等主義的になっていることがわかる.このことは多様な学生による共生に道を拓くだけではなく,その多様性から価値ある教育効果を導きうる可能性をも示唆するものでもある.大学にはこのような可能性に鑑みて,性的マイノリティに関する適切なカリキュラムを用意するとともに,それを実践する教員の十分な資質の向上をサポートする体制を整えることが求められる.}, pages = {550--563}, title = {性的マイノリティに対する大学生の意識と態度:第4報 —2016年度〜2019年度の調査結果から読み取れる学生の傾向—}, volume = {81}, year = {} }