@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000388, author = {江守, 永 and 龍, 家圭 and 小口, 勝司 and 岩井, 信市 and 天野, 均}, issue = {1}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2014-02, 2019-07-26}, note = {骨密度の低下は,破骨細胞が骨を溶かす骨吸収と骨芽細胞が新しい骨をつくる骨形成のバランスが崩れ,骨吸収が多くなることによって生じる.骨粗鬆症は,骨密度の低下が原因である代表的疾患である.従って,破骨細胞は,骨粗鬆症の治療のための重要な標的細胞の1つである.最近リアルタイム細胞分析システム(RTCA)が,生体外における細胞形態と細胞接着の定量のために開発された.RTCAは,プレート上電極の電子インピーダンス(Cell Index;CI)を測定することで定量する.われわれ以外で破骨細胞分化に対するにRTCAを使用した報告は今までになかった.そこで,RTCAが,骨粗鬆症の治療薬等のスクリーニングに使えるのではと考えた.また,われわれは,破骨細胞分化に対するエピガロカテキンガレート(EGCG)の抑制効果を報告してきた.今回われわれは,この新しい定量法を用いて破骨細胞分化に対するEGCGの抑制効果の定量を試みた.雄性ddyマウス(5~8週齢)の大腿骨および脛骨より,骨髄細胞を採取した.骨髄細胞を100,000/wellで播種させた.EGCGを1µM,10µM,100µMの濃度で培地に添加させ,CO2インキュベーターで培養し,骨髄細胞を破骨細胞へと誘導した.計188時間の破骨細胞培養を行い,24時間後および72時間後に培地の交換およびEGCGの添加を行った.酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ (TRAP) 染色陽性にて核が3個以上の多核破骨細胞数を測定した.EGCG添加により濃度依存的にCI値およびTRAP染色による多核破骨細胞数は,抑制された.さらに,CI値および多核破骨細胞数は,強い相関を示していた.また,1µMの低濃度EGCGでも抑制が認められた.緑茶1杯(カテキン含有400mg)の飲用により,血漿中の最高濃度が2µM程度になるという報告も考えると,骨粗鬆症予防効果が有ることが強く示唆される.RTCAは,連続して測定が可能であり染色等の必要も無いため比較的簡便に,破骨細胞に対する薬物のスクリーニングが可能となる.このRTCAシステムは,骨粗鬆症治療薬の適正濃度および作用点を知ることができる可能性が示唆された.}, pages = {73--80}, title = {リアルタイム細胞分析システムによる破骨細胞定量法を用いたエピガロカテキンガレートの細胞分化抑制効果}, volume = {74}, year = {} }