@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003837, author = {山口, かれん and 佐藤, 仁 and 佐藤, 有里子 and 鈴木, 沙季 and 永井, 大輝 and 祝部, 亜紗美 and 嶋根, 俊和 and 代田, 達夫}, issue = {3}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2021-08, 2021-09-15}, note = {セメント芽細胞腫はまれな良性歯原性腫瘍で,歯根に関連して発生する.不完全な摘出は再発を生じるため,下顎骨の下縁に至る巨大な本腫瘍に対しては区域切除などの根治的手術が行われることも多い.今回われわれは摘出・掻爬術による顎骨保存外科療法を施行した巨大なセメント芽細胞腫の1例を経験したので報告する.症例は18歳,男性.近在歯科医院にてパノラマX線撮影を行ったところ,右側下顎臼歯部に不透過像を指摘され,精査・加療目的に当科を受診した.当科初診時には,右側下顎臼歯部の口底粘膜下に下顎骨と連続する骨様硬の腫瘤が認められた.パノラマX線およびCTでは,同部位に32×30×28mm大で,右側下顎第一大臼歯の歯根に連続する類円形の高濃度病変が認められた.セメント芽細胞腫の臨床診断の下,全身麻酔下に腫瘍摘出・掻爬術および腸骨海綿骨細片移植術を施行した.病理組織学的には,根尖より連続した不規則な梁状のセメント質が認められ,セメント質の辺縁にはセメント芽細胞の縁取りがみられたことから,セメント芽細胞腫と診断した.術後2年が経過した現在,明らかな再発を示す所見は認められていない.本腫瘍は若年者に好発することから,顎骨の形態を保存し再発を防ぐ治療法を選択することは,患者の生活の質の向上に重要である.今後も再発のリスクを考慮し,慎重な経過観察を継続する予定である.}, pages = {278--282}, title = {顎骨保存外科療法を施行した巨大なセメント芽細胞腫の1例}, volume = {81}, year = {} }