@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003834, author = {小島, 睦 and 中村, 暖 and 林, 若穂 and 宇野, 宏光 and 花輪, 洋一 and 笹森, 大貴 and 太田, 晴久 and 岩波, 明}, issue = {3}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2021-08, 2021-09-15}, note = {気分障害患者(うつ病や双極性障害の総称とする)の背景にある発達障害の診断や評価にAQ(自閉症スペクトラム指数)やCAARS(コナーズ成人ADHD評価スケール)といった補足的評価尺度を用いることがある.気分障害患者のAQとCAARSの得点傾向を明らかにすることは,気分障害患者における発達障害の診断の精度向上に寄与すると考えられるが,現在まで検討は不十分であり,本研究を行った.対象は2017年4月から2019年3月まで昭和大学附属烏山病院の急性期病棟に入院した発達障害の診断を満たさないうつ病成人33名,双極性障害成人31名と健常成人48名である.対象者にAQとCAAASを施行した.患者背景(性別,年齢,教育年数,推定知能指数),AQとCAARSの得点をうつ病群,双極性障害群,健常群の3群間で比較した.推定知能指数の評価はJART-25(Japanese Adult Reading Test-25)を用いた.連続変数および2値変数はそれぞれANOVA(一元配置分散分析)とPearson’s χ2にて解析し,post-hoc多重比較はBonferroni法を用いた.3群比較では患者背景は3群間で有意な差を認めず,AQとCAARSの衝動性以外の項目で健常群よりうつ病群,双極性障害群で有意に高値を示した.多重比較では,健常群とうつ病群との比較は,AQとCAARSの多動性以外の項目で健常群よりうつ病群で有意に高値を示した.健常群と双極性障害群との比較では,CARRSの全項目で健常群より双極性障害群で有意に高値を示した.以上より,気分障害と発達障害は臨床像に類似点が多く,気分障害の症状特性がAQやCAARSの得点を引き上げることが示唆された.そのため,気分障害患者におけるAQやCAARSは慎重な評価を要し,気分障害患者に併存する発達障害の診断ではAQやCAARSに依拠しすぎない視点が望まれる.}, pages = {259--265}, title = {気分障害患者における自閉症スペクトラム指数(AQ),コナーズ成人ADHD評価スケール(CAARS)の得点傾向と解釈}, volume = {81}, year = {} }