@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003827, author = {古田, 厚子 and 奥茂, 敬恭 and 伊津野, 拓司 and 手塚, 千明 and 北野, 学 and 與儀, 和香子 and 浅野, 和仁 and 砂川, 正隆}, issue = {3}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2021-08, 2021-09-15}, note = {鼻粘膜における炎症反応の発現に及ぼす副刺激分子,CD80,CD86の役割について卵白アルブミン(OVA)感作マウスを用いて炎症反応の誘導期を対象に検討した.BALB/c系6週齢の雌マウスの腹腔内に水酸化アルミニウムに結合させたOVA 1µgを4回注射,OVA感作マウスを作製した.OVA感作後7日目から25µg/mlのOVAと1回当たり50µgあるいは100µgの抗CD80抗体あるいは抗CD86抗体を被験マウスに点鼻した.OVAの最終点鼻3日後に再度OVAを点鼻し,10分間のクシャミ回数を数え,その後被験マウスから鼻腔洗浄液と血清を採取した.鼻腔洗浄液中の好酸球数を計数するとともにIL-4ならびにIL-5濃度をELISA法で測定した.また,血清中のOVA特異的IgE抗体量をELISA法によって測定した.OVA攻撃点鼻と同時に被験マウスに抗CD86抗体を投与するとクシャミ回数が対照と比較し,有意に減少した.鼻腔洗浄液中の好酸球数は抗CD80抗体ならびに抗CD86抗体の単独投与では全く減少しなかったものの,両抗体を同時に点鼻投与すると対照と比較し,有意に減少した.血清中IgE濃度と鼻腔洗浄液中のIL-4,IL-5濃度に及ぼす効果を検討したところ,抗CD80抗体ならびに抗CD86抗体の同時投与により血清中IgE濃度が有意に減少した.また,鼻腔洗浄液中のIL-4とIL-5濃度の変動もIgEと同様であった.これらの結果は,鼻粘膜における慢性炎症であるアレルギー性鼻炎の誘導期においてはCD28とCD80ならびにCD86の同時結合に由来したシグナル伝達が症状等の発現に重要なことを示唆している.}, pages = {191--199}, title = {鼻粘膜の炎症反応発現に及ぼす副刺激分子の役割 —卵白アルブミン感作マウスを用いての観察—}, volume = {81}, year = {} }