@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003817, author = {宮本, 裟也 and 葭葉, 清香 and 朝倉, 眞莉子 and 池﨑, かおり and 栗原, 舞 and 頌彦, 玲子 and 代田, 達夫}, issue = {2}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2021-06, 2021-07-28}, note = {骨腫は成熟した骨組織の増殖からなる良性腫瘍で,顎顔面領域では頭蓋骨や上下顎骨などに好発し,上顎洞内に生じるものは比較的まれである.今回われわれは,根尖性歯周炎による慢性炎症性刺激が誘因となり,反応性に増殖することで生じたと考えられた上顎洞内の骨腫を経験したので,その概要を報告する.患者は53歳の女性で,数年前より右側上顎第二大臼歯の動揺を自覚しており,1か月前より咬合痛を生じるようになった.近在歯科を受診したところ,撮影したパノラマX線写真で,右側上顎第二大臼歯根尖部の透過像および右側上顎洞内の不透過像を指摘され,当科を20XX年2月に受診した.初診時,右側上顎第二大臼歯に動揺と打診痛を認めるも周囲歯肉に炎症所見は認められなかった.CT所見では,右側上顎洞内に右側上顎第二大臼歯相当の上顎洞底部より有茎性に隆起した35×29×28mm大の骨様病変を認め,病変の内部には右側上顎第二大臼歯根尖部から連続した透過性病変を認めた.右側上顎第二大臼歯慢性根尖性歯周炎および右側上顎骨腫瘍の臨床診断のもと,初診から7か月後,全身麻酔下にて内視鏡を併用し右側上顎第二大臼歯抜歯術,右側上顎骨腫瘍摘出術を施行した.病理組織学的に,摘出物は多列線毛円柱上皮に被覆された結合組織を含み,成熟した海綿骨よりなる層板骨と肥厚した緻密骨を認め,海綿骨腫と診断した.現在,術後5年が経過したが,再発もなく経過良好である.}, pages = {89--95}, title = {慢性炎症性刺激が誘因と考えられた上顎洞内骨腫の一例}, volume = {81}, year = {} }