@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003694, author = {白戸, 信行 and 下司, 映一 and 安部, 聡子 and 榎田, めぐみ and 福地本, 晴美 and 椿, 美智博 and 藤後, 秀輔 and 長嶋, 耕平 and 田中, 伸}, issue = {1}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2021-03, 2021-04-20}, note = {近年の医療情勢において,看護師の人材確保は重要な課題であり,「いきいきと働き続けられる」ためには,さまざまなストレスに対応する力が必要と考えられている.SOCはストレス対処能力とも言われる認知的評価に関わる概念でありSOC得点が高いとバーンアウトしにくいことや,精神的健康度が保たれることがわかっている.本研究では部署異動とSOCおよび職業ストレスの関連性を明らかにするとともに,キャリア形成の一環としての部署異動後の支援プログラムのあり方を見出すことを目的とした.大学病院に勤務する看護師(新入職者を除く)2,763名に対し,基本属性(性別,年齢,部署異動の経験,現部署での勤務年数,部署異動の回数,今まで経験した部署の診療科,最近の部署異動の契機,部署異動をしての思い),および人生の志向性に関する質問票(SOC質問票),臨床看護職者の仕事ストレッサー測定尺度(NJSS)を使用し,ウェブアンケートにより調査した.看護師1,013名(有効回答率36.6%)を解析対象とした.部署異動経験群と非経験群の比較では,SOCに有意差は見られなかった.NJSSにおいては,総合ストレイン値(p<0.001)および,4つの下位尺度で部署異動経験群の方が有意に高かった.部署異動肯定群と非肯定群との比較では,SOCのすべての下位尺度とNJSS総合ストレイン値(p<0.001)において部署異動肯定群の方が有意に高かった.また,部署異動肯定群と非肯定群別の2項ロジスティック回帰分析において,肯定感では年齢とSOC【OR:1.034(95%Cl:1.022-1.046)】が独立した因子となった.部署異動の肯定感において,部署異動希望群は非希望群と比較して有意に高かった.部署異動経験群はさまざまなストレスを感じながらも,今までの経験を活かしながら状況に対応することでストレスが軽減できており,部署異動によるストレスはSOCへ明らかな影響を及ぼさなかったと考えられた.非肯定群,特に希望以外での部署異動となった場合などの,部署異動後のSOCが低い人は,環境の変化に適応できていない状況であるため,管理者による定期的な面談やメンターの存在を明確にするなどの人間関係の調整と仕事の緊張緩和について,より手厚い支援が必要である.部署異動後に感じやすいストレスなどについて個別的に対応するとともに,部署異動の動機付けとして異動理由や期待を明確に伝え,自己の役割を認識できるような部署異動後の支援プログラムが必要である.}, pages = {30--39}, title = {大学病院に勤務する看護職員における部署異動の経験と首尾一貫感覚および職業ストレスの関連性}, volume = {81}, year = {} }