@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003611, author = {國枝, 裕介 and 鈴木, 昌 and 田鹿, 佑太朗 and 古屋, 貫治 and 神﨑, 浩二 and 西中, 直也}, issue = {4}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2020-10, 2020-11-25}, note = {今回われわれは,投球動作により肩関節の脱臼感が生じた後,疼痛とロッキング様症状(引っかかり感)が愁訴となった稀な症例を経験したので報告する.症例は13歳,女子.12歳時より右肩の不安定感を自覚していた.投球動作の際に脱臼感が出現したが,その場で自己整復感があった.以後他院で治療を行い,疼痛と可動域制限の改善が得られず,当院を受診した.身体所見では,最終可動域での終末抵抗感を認めた.MR関節造影検査では,前上方から前方関節唇の欠損を疑う所見を認めたが,明らかなものではなかった.保存加療で改善なく,関節唇損傷部でロッキング様症状が生じていると判断し,受傷2か月で外科的治療による関節唇修復を選択した.鏡視所見では,関節唇の剥離は部分的であり,関節唇損傷は軽度であったが,屈曲・外転時に上腕骨頭の関節唇損傷部位への前方変位が確認された.この上腕骨頭の不安定性と変位が,疼痛とロッキング様症状の原因と考え,スーチャーアンカーを用いて関節唇の修復を行った.術後4年の最終経過観察時,疼痛はなく,可動域も健側と同等で経過良好であった.本症例は,関節弛緩を有する肩関節に外力が加わり関節唇損傷が生じることで,ロッキング様症状を呈した肩関節不安定症と考えられたが,われわれが渉猟しえたかぎりでは過去の同様の報告は無かった.このような場合には,構造的破綻は軽度であっても外科的治療を選択し,損傷部位の修復を行うことが有効である可能性が示唆された.}, pages = {352--358}, title = {投球動作により疼痛とロッキング様症状を呈した肩関節不安定症の若年女子の一例}, volume = {80}, year = {} }