@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000341, author = {川上, 知子 and 由良, 明彦 and 小川, 勝利 and 稲垣, 昌博 and 小口, 勝司 and 東風平, 秀博 and 岩井, 信市 and 龍, 家圭 and 三邉, 武彦}, issue = {4}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2014-08, 2019-07-26}, note = {酸化ストレスは、生活習慣病により生じる動脈硬化の一因とされる。近年、血漿酸化ストレス度を簡便に測定できるDiacron-Reactive Oxygen Metabolites(d-ROMs)テストおよび血漿抗酸化力を反映するBiological Antioxidant Potential(BAP)テストは、血中酸化ストレス総合評価に用いられている。血中の酸化ストレスにより、低密度リポタンパク質(LDL)は酸化LDLに変化するとされる。また、生体内において酸化ストレスに対する抗酸化反応も重要とされる。しかし、酸化ストレス度ならびに抗酸化力と血中脂質との関係についてはよくわかっていない。そこで、今回われわれは動脈硬化因子の1つである脂質と血液中の酸化ストレスとの関係を明らかにする目的で、本研究を行った。職域の集団検診受診者149名(男性98名、女性51名)を対象とした。d-ROMs値、BAP値、酸化LDLを測定した。BAP/d-ROMs値を酸化ストレス修正比(修正比)とした。修正比が12.5を超えるものは「非酸化ストレス状態」とし、修正比が12.5以下のものは「酸化ストレス状態」と仮定して比較した。酸化LDL、中性脂肪(TG)、アポリポタンパク質B(ApoB)は、「非酸化ストレス状態」に比べ「酸化ストレス状態」で上昇を認めた。高密度リポタンパク質(HDL)は、「非酸化ストレス状態」に比べ「酸化ストレス状態」で低下を認めた。酸化ストレス度は酸化LDLと正の相関(R=0.376)を認め、抗酸化力はTGと負の相関(R=-0.503)を認めた。これに対して酸化ストレスとTGとでは相関を認めなかった。抗酸化力と酸化LDLでは負の相関を認められたが(R=-0.167)、酸化ストレス度と酸化LDLの相関に比べ相関性は低かった。抗酸化力とTGの相関について抗酸化力が「低い状態」(BAP≦3500μmol/l)と抗酸化力が「正常状態」(BAP>3500μmol/l)で分け相関性を比較したところ、抗酸化力が「低い状態」では強い負の相関を認められたが(R=-0.585)、抗酸化力が「正常状態」では相関関係は認められなかった。本研究により、酸化ストレスは酸化LDLを反映し、抗酸化力はTGと負の相関をすることが明らかとなった。このことから簡便に測定できる酸化ストレス度および抗酸化力を指標に用いることにより、動脈硬化の予防に寄与し、心血管リスクの指標に役立つ可能性が期待された。(著者抄録)}, pages = {403--412}, title = {血中における酸化ストレスと脂質の相関性}, volume = {74}, year = {} }