@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003404, author = {保坂, 雄太郎 and 齋藤, 文護 and 吉川, 輝 and 柳沢, 孝次 and 服部, 憲路 and 中牧, 剛 and 関屋, 曻}, issue = {2}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2020-07, 2020-07-10}, note = {本研究の目的は,造血幹細胞移植(以下,移植)を受けた血液疾患患者の無菌室入室直前(以下,移植前),移植後に造血幹細胞が生着した直後(以下,生着後),および退院時における運動機能(筋力,持久力,バランス機能,柔軟性,活動性)の経時的変化を明らかにすることである.データ収集は,診療録を用いて後方視的に行われた.対象は,血液疾患と診断され同種移植を受けた60症例のうち自宅退院に至った41症例(年齢の中央値は52歳(22-72歳),男性25例,女性16例)とした.移植から生着までの日数は18.8±4.9日,移植から退院までの日数は73.0±42.9日であった.運動機能として,筋力(握力と膝関節伸展筋力),持久力 (6分間歩行距離),バランス機能(Berg balance scale),柔軟性(立位体前屈),活動性(Barthel index,ECOG Performance status scale,Visual analog scale)が移植前,生着後,および退院時に測定された.筋力では,握力が生着後で有意に低下し退院時にも低下が認められた一方,膝関節伸展筋力は生着後に握力と同様に低下したが,退院時には改善傾向を示した.持久力,柔軟性,および活動性は,生着後で有意に低下したが,退院時には移植前のレベルまで改善した.バランス機能は有意差が認められなかった.本研究では無菌室入室中から退院に向けて運動療法を行ったにも関わらず,上肢筋は移植前に比べ有意に筋力が低下して改善が認められず,下肢筋は生着後に低下し,その後改善の傾向を示した.上下肢の筋力低下の原因として無菌室入室に伴う活動範囲の狭小化による活動量の低下以外の要因の関与が示唆された.持久力,柔軟性,および活動性に関連するパラメータは生着後に低下したが退院時には移植前に同等の状態まで回復し,理学療法が奏功していることが示唆された.}, pages = {169--180}, title = {造血幹細胞移植患者の運動機能の経時的変化}, volume = {80}, year = {} }