@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003401, author = {田中, 伸 and 下司, 映一 and 安部, 聡子 and 榎田, めぐみ and 福地本, 晴美 and 椿, 美智博 and 藤後, 秀輔 and 長嶋, 耕平 and 白戸, 信行}, issue = {2}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2020-07, 2020-07-10}, note = {中堅層の看護師は,臨床実践・管理運営・教育において中心的役割を担う存在であり,組織全体の質の向上のためには,中堅看護師の看護実践能力(以下実践能力)の向上が必須である.本研究では,実践能力と,1)個人属性,2)逆境を克服する個人の適応力であるレジリエンス,3)チームメンバーが協働・連携するための組織的な支援活動であるチームアプローチ,との関連および相互の関係を明らかにし,今後の卒後看護師教育のあり方への一助を得ることを目的とした.急性期大学病院の中堅看護師1485名に対し,個人属性(性別,年齢,看護師経験年数,部署異動経験の有無,職場でサポートされた経験の有無),および,実践能力,レジリエンス,チームアプローチについて,それぞれの尺度を使用し,ウェブアンケート方式により調査した.昭和大学保健医療学部人を対象とする研究等に関する倫理委員会承認済み,番号第446号.看護師609名(有効回答41.0%)を解析対象とした.実践能力は経験年数とともに高まり,部署異動および周囲からの支援を受けた経験が関与した.レジリエンス (ρ=0.690),チームアプローチ (ρ=0.381)と有意な正相関を示し(p<0.001),レジリエンスでより高かった.決定木分析によるレジリエンスの寄与率は,75.3%と最も高かった.多変量解析では,実践能力は,年齢,部署経験,支援を受けた経験,レジリエンス,チームアプローチが独立して相互に関与しながら高められ,レジリエンスの寄与率が最も高かった.さまざまな環境で経験,他者からの支援を受けることが,実践能力の向上に必要であると考えられる.また,実践能力が高い看護師は,看護師業務における逆境と考えられる場面を克服し,立ち直るための適応力,すなわちレジリエンスを身につけており,さらなる適応力の獲得につながる能力を有すると考えられる.また,チームアプローチの高い看護師は,チームからの支援を受けやすくなり看護を実践する機会を得やすくなり,看護実践能力の向上につながると考えられる.これらの結果,「チーム機能」が充実し,看護業務の目的である患者ケアや患者援助が十分に果たせることになると考えられる.実践能力には,年齢,部署経験,支援を受けた経験,レジリエンス,チームアプローチが関与しており,中でもレジリエンスが最も関与していた.今後の実践能力を高めるための卒後看護師育成教育においては,レジリエンスを高める支援体制も含めることが必要である.}, pages = {131--143}, title = {中堅看護師の看護実践能力とレジリエンスおよびチームアプローチとの関連—看護実践能力向上に向けての卒後看護師教育のあり方—}, volume = {80}, year = {} }