@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000319, author = {小橋, 京子 and 平野, 勉}, issue = {6}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2014-12, 2019-07-26}, note = {糖尿病治療の根幹は食事、運動療法であるが、目標の血糖コントロールが達成されない場合には薬物療法が開始される。欧米ではビグアナイド(以下BG)薬が第1選択薬となっているが、日本では特に治療ガイドラインがないため第1選択薬は実地診療医に一任されている。このような現状の中、われわれは東京都内における医師を対象に、症例に則した糖尿病治療薬の処方動向を専門医、一般医に分けて調査した。2013年1月~6月にかけて、東京都内で勤務する医師に対して以下の1)~3)の項目についてアンケート調査を行った。1)現在の糖尿病診療の状態:診療人数と治療内容の割合、食事・運動療法中の2型糖尿病患者さんに対して薬物投与開始を考えるHbA1c(NGSP値)の目安について。2)患者の状況別治療方法の選択:4症例に対しての第1、第2、第3選択薬について<症例1>56歳、女性、BMI23.9kg/m2、HbA1c7.2%<症例2>56歳男性、BMI26.0kg/m2、HbA1c7.2%<症例3>56歳、男性、BMI22.9kg/m2、HbA1c8.5%<症例4>67歳男性、BMI23.9kg/m2、HbA1c8.5%。3)DPP-4阻害薬の処方状況について;DPP-4阻害薬処方後にHbA1c悪化症例に対する対処方法について。各質問項目について専門医、一般医に分けて解析した。回答した1086名の(回収率85.5%)医師の内訳は専門医290名、一般医796名であった。アンケート1)専門医でインスリン治療の使用率が高かった。薬物治療を開始するHbA1cの目安は専門医、一般医とも7%であった。アンケート2)BMI<25m2/kg未満の症例で血糖コントロールが比較的良好例に対する第1選択は専門医ではBG薬、一般医ではDPP-4阻害薬であった。少量のスルホニル尿素(以下SU)薬は、一般医、専門医とも第3選択薬であった。症例3、4のHbA1c8%以上のコントロール不良糖尿病例に関しては専門医、一般医ともDPP-4阻害薬が第1選択薬であった。少量のSU薬に関しては、専門医では血糖コントロール不良例に対しても選択しない傾向が判明した。アンケート3)第1選択は「食事・運動療法を再徹底する」が最も多く、第2選択としては「BG薬を追加する」が多かった。専門医では非肥満例に関してもBG薬の処方が選択される傾向があり、少量のSU薬は血糖コントロール不良例に対しても選択順位が低下することが判明した。DPP-4阻害薬の処方選択順位は様々な症例に対して高まっており、その傾向は専門医より一般医に強く認められた。(著者抄録)}, pages = {661--668}, title = {東京都における糖尿病治療薬の処方動向 アンケート調査をふまえて}, volume = {74}, year = {} }