@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003079, author = {川嶋, 昌美 and 大滝, 周 and 浅野, 和仁}, issue = {5}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2019-10, 2020-02-21}, note = {近年,花粉症を代表とするアレルギー性鼻炎の患者は増加の一途をたどり,日本人の約40%が花粉症であると言われている.本症の発症には,肥満細胞に由来するヒスタミンが重要な役割をはたしていることから,抗ヒスタミン薬が治療に多用されているものの,副作用の発現する患者が多くみられることから新たな治療法の開発も望まれている.星状神経節ブロック(SGB)は,スギ花粉症の治療法として見いだされ有効性が報告されているが,治療機序に関しては不明な点が多い.アレルギー性鼻炎の発症にはサブスタンスP(SP)等の神経ペプチドが重要な役割をはたしていることが知られていることから,今回アレルギー性鼻炎ラットを用いてSGBの鼻粘膜における神経ぺプチド産生におよぼす効果を検討した.5週齢の雄SD系ラットに10%トルエン・イソチオシアネート(TDI)を1日1回,5日間点鼻することによって感作ラットを作製した.TDI感作1日目に,被験ラットの両側頸部星状神経節を切除した.切除4日目にTDIを点鼻,アレルギー症状の発現と鼻汁中のSP濃度をELISA法によって測定した.感作ラットのSGBの施行により,TDI攻撃点鼻によるクシャミ,鼻掻き回数ならびに鼻汁中SP濃度が対照ラットと比較し,統計学的に有意に減少した.上述した結果はSGBが鼻粘膜における神経原性炎症を抑制し,アレルギー鼻炎症状の発現を調節している可能性があることを示唆している.}, pages = {654--660}, title = {アレルギー性鼻炎の発症に及ぼす星状神経節ブロックの効果―ラットを用いての作用機序の実験的解析―}, volume = {79}, year = {} }