@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003075, author = {大﨑, 千恵子 and 三邉, 武彦 and 池田, 尚人 and 福地本, 晴美 and 大屋, 晴子 and 福村, 基徳 and 岩根, 裕之 and 下司, 映一}, issue = {5}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2019-10, 2020-02-21}, note = {各種医療専門職者の組織コミットメントの特徴を明らかにし,チーム医療における医療専門職間の協働推進に資することを目的とした.対象はA大学附属病院の7施設に所属する看護師,助産師,薬剤師,診療放射線技師,理学療法士,作業療法士,3,443名である.Allen & Meyer(1993)による「3次元組織コミットメント尺度:日本語版」を用いて,情動的コミットメント(Affective Commitment:AC)8項目,継続的コミットメント(Continuance Com-mitment:CC)8項目,規範的コミットメント(Normative Commitment :NC)8項目について調査した.看護職群と他職種群にわけて,職種間および職種ごとの組織コミットメントの特徴,および職位,勤続年数との関連を比較した.2,109名(61.4%)から回答が得られ,そのうちの有効回答は2,018名(95.7%)から得られた.2,018名の内訳は,看護職1,772名(87.8%),他職種246名(12.2%)であった.看護職群と他職種群の比較では,3要素すべてにおいて看護職群は他職種群よりも得点が有意に低かった (p <0.05).看護職群の組織コミットメント得点は,CC,AC,NCの順に高く,他職種群ではCC,ACが同程度でNCより優位に高かった(p <0.05).看護職者と他職種者ともに,ACおよびCCの得点は職位を有する場合が有意に高かった(p <0.05).また両群ともに勤続年数の長期化に伴い組織コミットメント得点が上昇する傾向を認め,なかでもACの上昇傾向が強かった.看護職者は他職者と比べて組織へのコミットメントが低く,特にACが顕著に低かった.職種ごとの検討では,看護職者は継続的要素による組織へのコミットが最も強く,一方で他職種者は情動的および継続的要素による組織へのコミットメントが同程度に強く,職種により組織へのコミットの仕方が異なることが明らかとなった.職位を有する場合の組織コミットメントは職種に関わらず同傾向であった.組織への在籍期間が長いほどACが高まるのは,職種に共通した傾向であった.多職種との協働に不可欠な各種医療専門職者の自律性を高め,チーム医療における共通の目標を達成するためには,組織コミットメントの要素のなかでもACがもっとも影響をもつと推察された.多職種協働を推進するためには,とくに看護職者に対して協働に間接的に関与するACが高まるような関わりが必要であり,入職早期から各々の実践能力に応じて任せる職務内容を選択した上で,自律的な活動を促進することが重要である.}, pages = {616--626}, title = {大学附属病院に勤務する医療専門職者の職種による組織コミットメントの特徴─多職種の協働推進を目的として─}, volume = {79}, year = {} }