@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00003003, author = {犬塚, 真由子 and 中村, 清吾}, issue = {1}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2019-02, 2019-08-27}, note = {対側リスク低減乳房切除術(Contralateral risk reducing mastectomy;CRRM)は遺伝性乳癌卵巣癌症候群(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome;HBOC)患者の選択肢である.CRRMを行うかどうかの意思決定は医学的側面および心理社会的側面から検討が必要であるが,これまでに本邦におけるCRRMの意思決定支援ツール導入の可否は検討されていない.また近年,CRRMに関するエビデンスが蓄積されてきているが,2011年以降,HBOC患者を対象としたCRRM意思決定支援ツールの作成は海外での報告においても見当たらない.以上のことから本研究の目的は,CRRMに関する最新の知見および本邦の医療環境を反映したHBOC患者向けのCRRMに対する意思決定支援ツールを作成し,作成したツールの印象を医療者において確認することで,実臨床への導入可否について検討することとした.本研究においては,はじめに,パンフレット形式にて全20ページの意思決定支援ツールを作成した.本ツールには,近年明らかとなったCRRMによる生存率向上に関する知見と,本邦においてはCRRMが保険収載の対象となっていない現状を盛り込んだ.次に,HBOC診療に関わる医療者16名(医師10名,看護師6名)を対象に,質問紙を用いて本ツールに対する印象を調査した.回答者の93.8%が「情報量のバランス」は,「ちょうどよい」と回答した.また,「対側リスク低減乳房切除術の意思決定に役立つと思いますか」という問いに対しては,回答者の53.3%が「とてもそう思う」,46.7%が「まあまあそう思う」と回答した.「今後,対側リスク低減乳房切除術を検討している患者にこの小冊子を渡そうと思いますか」という質問に対しては,回答者の73.3%が「とてもそう思う」と回答した.この結果から,本研究にて作成した意思決定支援ツールを実臨床へ導入していくことに対し,HBOC診療に携わる医療者からは好意的な印象を得ることが出来たとわれわれは結論付けた.本邦においてCRRMを検討しているHBOC患者に対し本ツールを導入することにより,患者の納得のいく意思決定の一助となることが期待される.今後,実臨床で利用されていくことを目指し,CRRMを検討しているHBOC患者からの評価を受け,更なる考察を行っていく必要がある.}, pages = {43--50}, title = {遺伝性乳癌卵巣癌症候群患者に対する対側リスク低減乳房切除術に関する意思決定支援ツール作成と本邦における導入可否の検討}, volume = {79}, year = {} }