@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00002977, author = {植松, 秀護 and 北見, 明彦 and 鈴木, 浩介 and 高宮, 新之介 and 佐野, 文俊 and 大橋, 慎一 and 田中, 洋子 and 神尾, 義人 and 氷室, 直哉 and 片岡, 大輔 and 山本, 滋 and 鈴木, 隆 and 門倉, 光隆}, issue = {6}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2018-12, 2019-08-09}, note = {Thymidylate synthase(TS)はDNA合成の律速酵素である.TSはがん細胞の活動性および悪性度との関係性が示されている.また腫瘍内のTSの活性レベルの上昇はTS阻害薬の治療抵抗性と予後に関連していることが報告されているが,喫煙がTS活性に及ぼす影響は十分に解明されていない.本研究は,喫煙が原発性肺癌における腫瘍内TS活性値にどのような影響を与えるのかを調べることを目的に,肺癌手術で得られた腫瘍内のTSの活性値と喫煙の関係を臨床病理学的背景の側面から検討し,また喫煙状況によるTSの活性値と予後について検討した.昭和大学呼吸器外科で原発性肺癌手術を行った113例を対象とした.手術検体の薄切切片からRT-PCRを用いてTSのmRNAの発現量を測定し,各因子との関係を検討した.対象のうちAdenocarcinoma (Ad)が68例で,Squamous cell carcinoma(Sq)が45例であった.全SqのTS活性値は全Adより高値であった(p=0.0276).喫煙歴のあるAd(35例)とSq (43例)の喫煙量の中央値は,それぞれ45pack-years,50pack-yearsであった.喫煙者のSqのTS活性値は喫煙者のAdに比べ高くなる傾向があった(p=0.0047).喫煙者のAdにおけるTS活性値は,喫煙量が45pack-years以上の群の方が,45pack-years未満の群に比べ高値であった(p=0.0187).Ad全体では,喫煙歴の有無でのTS活性値の差はみられなかった.また喫煙者のSqにおけるTS活性値は,喫煙量で差はみられなかった.喫煙歴のあるSqにおけるTS活性値は,腫瘍径が30mmより大きい群は,30mm以下の群に比べ高値であった(p=0.0186).喫煙状況と予後には明らかな関係は見られなかった.しかし腫瘍径が30mmより大きい群においては,TS活性値の高値群で予後が良い傾向が見られ,術後補助化学療法や再発時治療の影響が推測された.以上の結果からTS活性値を高くする影響を持つ因子は,喫煙者のAdでは喫煙量,喫煙者のSqでは腫瘍径であることが示された.本研究で,Adにおいては喫煙量がTS活性値に影響を与えている可能性が示唆された.}, pages = {663--672}, title = {肺癌組織内TS活性と喫煙に関する検討}, volume = {78}, year = {} }