@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000024, author = {加藤, 正典 and 山崎, 公靖 and 大塚, 耕司 and 村上, 雅彦 and 田嶋, 勇介}, issue = {4}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2018-08, 2019-07-26}, note = {粘膜下層浸潤を伴う分化型胃癌のリンパ節微小転移(LNMM;lymph node micrometa?stasis)を検索し,その臨床病理学的意義を検討した.リンパ節転移(LNM;lymph node metastasis)の正確な予測は,粘膜下層浸潤を伴う分化型胃癌患者の治療方法の選択において臨床的に極めて重要である.標準的な胃切除術を施行された粘膜下層浸潤を伴う分化型胃癌103例より得られた合計2,773個のリンパ節(LNs;lymph nodes)を,モノクローナル抗体であるCAM5.2で免疫染色しLNMMを検索した.また,腫瘍の最深部を含む代表切片に対しHE染色し,腫瘍径,組織型,腫瘍の粘膜下層の垂直方向の浸潤長(VTIDSM;vertical tumor invasion depth in submucosal layer),リンパ管侵襲(LVI;lymphatic vessel invasion),脈管侵襲(BVI;blood vessel invasion),未分化型癌の混在の有無を評価,癌の粘液形質のマーカーとして胃型(腺窩上皮型):HGM(human gastric mucin),胃型(幽門腺型):MUC6,腸型(杯細胞型):MUC2,腸型(刷子縁):CD10抗体を用いて免疫染色し,腫瘍の分化形質発現を胃型・腸型・胃腸型形質癌に分類しLNMおよびLNMMとの関係を検討した.また,LNMMを含めたリンパ節転移症例の再発および予後についても検討した.LNMは9例(8.7%),LNMMは14例(13.6%)に認められた.LNM,LNMM両者とも認められたのは3例でありLNMまたはLNMMは20例(19.4%)に認められた.単変量解析で,腫瘍径(P=0.0133),VTIDSM(P=0.0142),未分化型癌の混在(P=0.0244),LVI陽性(P=0.0012)がLNMMと有意に関連が認められ,LNM含めるとBVI陽性(P=0.0155)を加えた5因子と有意に関連が認められた.多変量解析では未分化型癌の混在がodds比6.862,LVI陽性がodds比8.907を示し,独立したリンパ節転移の危険因子であった.LNMM群に腹膜転移を1例(7.1%),LNM群に肝転移を1例(11.1%)に認めた.粘液形質による分化形質発現とLNMMとの間に有意な関連は,認められなかった.粘膜下層浸潤を伴う分化型胃癌において,未分化型癌の混在およびリンパ管侵襲の有無がLNMMの危険因子であり,LNMM陽性例の再発および予後についてはLNM陽性例と同等であった.}, pages = {363--371}, title = {粘膜下層浸潤を伴う分化型胃癌におけるリンパ節微小転移(LNMM;lymph node micrometastasis)の意義}, volume = {78}, year = {} }