@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000214, author = {幾瀨, 大介 and 谷, 将之 and 山田, 浩樹 and 太田, 晴久 and 田村, 利之 and 池田, あゆみ and 森田, 哲平 and 新井, 豪佑 and 佐賀, 信之 and 徳増, 卓宏 and 岩波, 明}, issue = {1}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2016-02, 2019-07-26}, note = {信頼は個人にとって社会的生活を円滑に行うための重要な心理的要素である.他者への信頼を測る方法の一つとして最後通牒ゲームがある.これは人の利他的行動を検討する課題で,申し出人(被験者)が第三者から与えられた金額のうち好きな金額(X円)を申し受け人に分配することを提案し,申し受け人は被験者の提案を受諾するか否かを選択するものである.申し受け人が受諾すると申し出人の利得は初期値-X円,申し受け人の利得はX円となるが,申し受け人が拒否した場合,利得はともに0円となる.本研究では,最後通牒ゲームに第三者の視線を関与させた課題を施行し,健康成人において,その課題成績に与える影響について検討した.同時に,自閉症スペクトラム指数(Autism spectrum Quotient:AQ)および山岸らが作成した信頼性尺度を用いて,自閉症的傾向や他者への信頼の度合いがゲームの成績に与える影響について評価した.26歳から48歳までの自発的な同意を示した健康成人26名(男性16名,女性10名)を対象とした.当研究は,昭和大学医学部医の倫理委員会の承認を得て行われた.パソコンを用いて各被験者に“無背景”,“視線”,“花”の3条件を背景とした最後通牒ゲームを計30回施行し,各条件下で,金額を選択するまでの時間(反応時間)と,提示金額を比較した.また,AQおよび信頼性尺度と,反応時間および提示金額との関連を解析した.反応時間は3条件間において統計的な有意差を認めなかった.提示金額は,“視線”の条件下において,“無背景”,“花”と比べて統計的に有意に多く他者に分配した.また,AQと反応時間および提示金額との間には正の相関が認められた.一方,信頼性尺度の合計点と反応時間との間には負の相関が認められたが,提示金額との間には有意な相関は認めなかった.本研究では,健康成人において,他者の視線を感じると,より多くの金額を他者に与えるという利他的行動をとる傾向があることが示された.また,自閉症的傾向が強いほど,選択に時間を要し,多くの金額を提示して,申し受け人からの拒否を回避する傾向を認めた.しかし,他者を信頼する度合いは利他的行動に影響を与えなかった.}, pages = {11--17}, title = {最後通牒ゲームにおける課題成績と自閉症的傾向の関連}, volume = {76}, year = {} }