@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000189, author = {柳澤, 志満子 and 川手, 信行 and 水間, 正澄}, issue = {3}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2016-06, 2019-07-26}, note = {ボツリヌス療法(BoNT-A)は痙縮治療として用いられるが,施注後の歩行改善に関する足圧接地足跡解析などを用いた客観的評価報告はない.今回,われわれはBoNT-A前後の痙性歩行の変化を,機器を用いて客観的に評価した.対象:脳卒中患者16名(脳出血10名,脳梗塞6名)で,裸足歩行可能な患者を対象とした.麻痺側下肢痙縮筋(腓腹筋・ヒラメ筋・後脛骨筋)に合計200〜300単位のBoNT-A製剤を施注し,施注前と後(1か月後)に,シート式足圧接地足跡計測装置(ANIMA社製)を用いて,対象者の歩行を計測し,歩行速度および歩行周期における立脚(St)・遊脚(Sw)・両脚支持(Ds)期の割合を測定した.施注後,歩行速度が低下した群7名(速度低下群),歩行速度が上昇した群9名(速度上昇群)について,歩行周期における各要素St・Sw・Ds期の割合を比較した.解析はt検定にて行い,危険率5%未満を有意とした.速度低下群では患側のSt期が増加,Sw期が減少,Ds期が増加したが,速度上昇群では患側のSt期が減少,Sw期が増加,Ds期が減少した.速度低下群は,痙縮依存の歩行のため,BoNT-Aによる急激な痙縮減弱により,患肢支持が不十分になりDs期が増加し速度が低下したと考えた.一方,速度上昇群では痙縮減弱により,St期の患肢足関節の動きが円滑となり,Ds期が減少し速度が上昇したと考えた.歩行周期に上位中枢の介入がある可能性も考えられた.BoNT-A施後に機器を用いた客観的評価を行なうことで,問題点が明確化し,適切なリハ訓練を行うための指標となることが示唆された.}, pages = {346--350}, title = {ボツリヌス療法(BoNT-A)の脳卒中痙性片麻痺歩行に及ぼす効果について}, volume = {76}, year = {} }