@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00000184, author = {小渕, 律子 and 李, 暁鵬 and 石田, 博雄 and 熊澤, 武志 and 池田, 賢一郎 and 藤城, 雅也 and 藤田, 健一 and 佐藤, 淳一 and 澤口, 聡子 and 高橋, 春男 and 佐藤, 啓造}, issue = {3}, journal = {昭和学士会雑誌}, month = {2016-06, 2019-07-26}, note = {経口抗癌薬TS-1®は,テガフール (5-fluoro-1-[(2RS)-tetrahydrofuran-2-yl] uracil, FT),ギメラシル (5-chloro-2,4-dihydroxypyridine, CDHP) およびオテラシルカリウム (monopotassium1,2,3,4-tetrahydro-2,4-dioxo-1,3,5-triazine-6-carboxylate,Oxo) の合剤である.TS-1®は,主成分であるFTが5-fluorouracil (5-FU) のプロドラッグで,肝臓で活性代謝体である5-FUに代謝されて抗腫瘍効果を示し,がん治療における化学療法の一つとして,幅広く使用されている.TS-1®の主な副作用には,骨髄抑制,口内炎,消化管障害,肝機能障害,色素沈着,発疹がある.近年,TS-1®療法における角膜炎,涙道閉塞などの眼合併症が報告されている.TS-1®療法により,涙液中のFTや5-FUが高濃度となり,眼合併症の発症に関与していると指摘されている.涙液中のFTおよび5-FUの定量は眼毒性の成因を知るためや適切な治療法の選択のために不可欠である.今まで,TS-1®投与後FTおよび5-FUについて,血漿中からの分析報告はあるものの,涙液の分析は坂本らの濾紙法での報告があるだけである.本研究では,ヒト涙液中FTおよび5-FUについて,簡便な液–液抽出法および高感度親水性相互作用液体クロマトグラフィー (Hydrophilic interaction liquid chromatography, HILIC) 法とタンデム質量分析 (MS/MS) 法を組み合わせて新しいHILIC-MS/MS分析システムの開発を試みた.本法は,10µlという微量涙液を簡単な前処理を行った後,抽出液を直接HILIC-MS/MS装置に注入する簡便かつ高感度ハイスループットな分析法であった.本法は,定量性・再現性に優れ,また,TS-1®投与患者の涙液中FTおよび5-FUの分析にも応用が可能であった.}, pages = {299--307}, title = {HILIC-MS/MS法によるヒト涙液中tegafurおよび5-fluorouracilの高感度分析法}, volume = {76}, year = {} }