@article{oai:showa.repo.nii.ac.jp:00001115, author = {岩井, 信市}, issue = {2}, journal = {昭和大学薬学雑誌}, month = {2013-12, 2019-07-26}, note = {茶には、様々な生理活性物質が含まれている。その中で特に多機能生理活性物質とされるものは、ポリフェノールであるカテキン類である。緑茶に含まれるカテキンは、エピガロカテキンガレート(EGCG)が多く含まれており、作用も強いとされている。また、紅茶にはEGCGが重合したテアフラビンジガレート(TFDG)が含まれている。茶ポリフェノールには、がん抑制効果、アレルギー緩和効果、生活習慣病予防効果、抗菌・抗ウィルス効果等がよく知られている。我々は、EGCGおよびTFDGのマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)に関連する様々な作用について研究を行ってきた。MMPは、細胞外基質を分解する酵素であり、血管新生、細胞の遊走能、組織のリモデリング等に関わっている。EGCGやTFDGの茶ポリフェノールは、MMPの活性阻害および産生阻害効果を持っているので、血管新生、がん細胞の遊走能等の阻害によりがん抑制効果がある。EGCGは、骨髄細胞から破骨細胞への分化、成熟を低濃度で抑制することが解り、骨粗鬆症予防効果が期待できる。鼻炎アレルギーモデルラットにおいてもメチル化カテキン含有「べにふうき茶」により症状が緩和された。メチル化カテキンおよび「べにふうき茶」による新たな効果が、注目されている。我々が関わってきたことを中心に、茶ポリフェノールのがん抑制効果、アレルギー緩和効果、生活習慣病予防効果、骨粗鬆症予防効果について述べたい。(著者抄録)}, pages = {103--118}, title = {茶ポリフェノールの多機能生理作用}, volume = {4}, year = {} }